今週のお題「名作」
かの名作「戦場のメリークリスマス」を観ました。
※ネタバレあり※
この作品を鑑賞したきっかけは、男性同士のキスシーンがあるという噂を聞いたからです。
BL好きとしては履修しておかねばと思ったのであります。
鑑賞後の感想。
いやあ、私はなんと浅はかだったのでしょう。
この映画はBLというより、人間愛を描いた作品ですな。
くだんのキスシーンにしても、個人的には性的な印象は感じられませんでした。
「兵士である以前に、ひとりの人間であることを思い出してほしい」。
セリアズ(デヴィット・ボウイ)のヨノイ(坂本龍一)に対するそんなメッセージが込められているように感じました。
そしてラストシーン。
ハラ(ビートたけし)の笑顔にすべてを持っていかれました。
音楽がね、また素晴らしいんですよ。
繊細なメロディがしんしんと降り積もる雪のようで。
人間って愚かだけれども愛おしい。
そう思わせてくれる一作でした。