趣味でネット小説を書いております。
才能がないくせに承認欲求だけあって、眼高手低な<私>。
小説が好きなのに、小説に振り向いてもらえない<私>。
そんな弱くて醜い<私>の中で窒息しそうになっていた時に、小説にとって大切なことを教えてくれた一冊です。
「虚構は常に完全無欠な整合性を要求してくる」(第3講 偶然に頼らないより。原文では傍点あり)
私はフィクションを書き手の自分にとって都合のいいものだと考えていました。
だからいいものが書けなかったんですね。
これからは偶然を排した「完全無欠な整合性」のあるフィクションに挑戦してみたいと思います。
あと、<私>から抜け出ないとダメだ。
読者さんが求めているのは、ちっぽけな<私>の鬱々とした自意識の吐露ではなく、キャラクターの活躍やカタルシスなのだから。
良書という言葉は花村先生の好みではなさそうですが、読んだあとに行動に移したくなる本を良書と言わずしてなんと言いましょう。
多作するぞ。